PC組立時や内蔵HDDなどの電子部品取扱時の静電気対策(その4)
PC組立時や内蔵HDDなどの電子部品取扱時の静電気対策(その3) で書いた内容の続きです。
■ 静電気対策用の袋について
静電気対策用の袋には、非導電性の物と導電性の物があります。
このような静電気対策用の袋が非導電性の静電気対策用の袋です。
薬品などでコーティングして静電気の発生を抑えているタイプのものと素材自体が静電気を発生しにくいタイプのものがあるようです。
このような静電気対策用の袋が導電性の静電気対策用の袋(アルミコーティング)です。
このアルミコーティングされた静電気対策用の袋が現状では一番静電気から守る効果が高いそうです。
このような黒色の静電気対策用の袋も導電性の静電気対策用の袋です。
スーパーやホームセンターなどで黒いゴミ袋が売られていますが、スーパーやホームセンターに売っているゴミ袋には静電対策効果は全くなく、これとは別物なので勘違いされないようにして下さい。
非導電性の静電気対策用の袋は、静電気の発生を抑える事で内容物を静電気から守っています。
その為、この袋の上にマザーボードなどの電子部品を置いても問題ありません。
導電性の静電気対策用の袋は、PC組立時や内蔵HDDなどの電子部品取扱時の静電気対策でも書きましたが、静電対策が必要なパーツが中に入っている状態なら袋の表面だけに静電気が通るので中に入っているパーツが守れると言う風になっています。
その為、袋の上にマザーボードなどの電子部品を置くと言う事をすると、静電気から電子部品を守る効果は発揮しません。
また、普通のプチプチやプラスチックケースなどの絶縁体に包装されていると導電性の静電気対策用の袋自体が帯電してしまう事があります。
この導電性の静電気対策用の袋が帯電した状態で内容物を取り出すと静電破壊の原因になってしまいます。(導電性の静電気対策用の袋自体が帯電した場合に、安全に電子部品を袋から取り出す方法は、PC組立時や内蔵HDDなどの電子部品取扱時の静電気対策(その2)の金属にも静電気が溜まる場合がありますで書いた通りです)
また、同じように帯電する恐れがあるので、静電気対策用のパーツトレイを使う場合は、アースした導電マットなどの上で使う必要があります。
■ ドライバーなどの工具について
ドライバーなどの工具も静電気対策用のものが売られています。ですが、私は普通のドライバーなどを使ってPCの組立作業などをしています。
考えとしては、アースバンドをしてドライバーの金属の部分をどちらかの手で持っていれば、静電気は逃げるだろうし、プラスチックや木で出来た部分はチップなどに触れさせないようにすれば大丈夫だろうと考えて普通のドライバーを使っています。
ですが、普通のドライバーでも静電対策を施す事は可能です。
それは、アルミテープやアルミホイルをドライバーを手で持つ所に巻いてやる事です。(ドライバーの金属部分にアルミテープやアルミホイルが接触するように巻く必要があります)
そうすれば、もし静電気が発生してもドライバーなどの工具から人体を通ってアースバンドから静電気が逃げるという事になります。
ただ、アルミテープやアルミホイルを巻くと、作業している内にアルミの屑が基盤の上などに落ちる場合があるので、通電する時に、そう言ったアルミの屑が落ちていないか注意しないとショートの原因になります。
■ アースの有効性について
このようなアースを接続する箇所が正常かどうか調べるものがあります。アースを取り付ける箇所があっても、あるだけで実は工事がちゃんとされていないという場合もあると思います。
アース接続箇所があってもちゃんと接地されていなければ意味がありません。
接地抵抗までは分かりませんが、接地されているかどうかは分かります。
テスターで接地されているどうかをチェックする方法もありますが、やり方によっては感電するので、この上のチェッカーを紹介しておきます。
■ まとめ
静電気対策用の袋には、種類がありますが、現状ではアルミコーティングされたものが袋の中に入れた時の静電気からの保護効果が一番高いようです。
工具も静電気対策用も売られていますが、普通の工具でもアルミテープを貼るやアルミホイルを巻くなどで静電気対策をする事が可能です。
また、アースがちゃんと接地されているかどうか、簡易的に一度チェックしておいた方が良いかもしれません。
2016/11/19修正
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このような静電気対策用の袋が非導電性の静電気対策用の袋です。
薬品などでコーティングして静電気の発生を抑えているタイプのものと素材自体が静電気を発生しにくいタイプのものがあるようです。
このような静電気対策用の袋が導電性の静電気対策用の袋(アルミコーティング)です。
このアルミコーティングされた静電気対策用の袋が現状では一番静電気から守る効果が高いそうです。
このような黒色の静電気対策用の袋も導電性の静電気対策用の袋です。
スーパーやホームセンターなどで黒いゴミ袋が売られていますが、スーパーやホームセンターに売っているゴミ袋には静電対策効果は全くなく、これとは別物なので勘違いされないようにして下さい。
非導電性の静電気対策用の袋は、静電気の発生を抑える事で内容物を静電気から守っています。
その為、この袋の上にマザーボードなどの電子部品を置いても問題ありません。
導電性の静電気対策用の袋は、PC組立時や内蔵HDDなどの電子部品取扱時の静電気対策でも書きましたが、静電対策が必要なパーツが中に入っている状態なら袋の表面だけに静電気が通るので中に入っているパーツが守れると言う風になっています。
その為、袋の上にマザーボードなどの電子部品を置くと言う事をすると、静電気から電子部品を守る効果は発揮しません。
また、普通のプチプチやプラスチックケースなどの絶縁体に包装されていると導電性の静電気対策用の袋自体が帯電してしまう事があります。
この導電性の静電気対策用の袋が帯電した状態で内容物を取り出すと静電破壊の原因になってしまいます。(導電性の静電気対策用の袋自体が帯電した場合に、安全に電子部品を袋から取り出す方法は、PC組立時や内蔵HDDなどの電子部品取扱時の静電気対策(その2)の金属にも静電気が溜まる場合がありますで書いた通りです)
また、同じように帯電する恐れがあるので、静電気対策用のパーツトレイを使う場合は、アースした導電マットなどの上で使う必要があります。
■ ドライバーなどの工具について
ドライバーなどの工具も静電気対策用のものが売られています。ですが、私は普通のドライバーなどを使ってPCの組立作業などをしています。
考えとしては、アースバンドをしてドライバーの金属の部分をどちらかの手で持っていれば、静電気は逃げるだろうし、プラスチックや木で出来た部分はチップなどに触れさせないようにすれば大丈夫だろうと考えて普通のドライバーを使っています。
ですが、普通のドライバーでも静電対策を施す事は可能です。
それは、アルミテープやアルミホイルをドライバーを手で持つ所に巻いてやる事です。(ドライバーの金属部分にアルミテープやアルミホイルが接触するように巻く必要があります)
そうすれば、もし静電気が発生してもドライバーなどの工具から人体を通ってアースバンドから静電気が逃げるという事になります。
ただ、アルミテープやアルミホイルを巻くと、作業している内にアルミの屑が基盤の上などに落ちる場合があるので、通電する時に、そう言ったアルミの屑が落ちていないか注意しないとショートの原因になります。
■ アースの有効性について
アース接続箇所があってもちゃんと接地されていなければ意味がありません。
接地抵抗までは分かりませんが、接地されているかどうかは分かります。
テスターで接地されているどうかをチェックする方法もありますが、やり方によっては感電するので、この上のチェッカーを紹介しておきます。
■ まとめ
静電気対策用の袋には、種類がありますが、現状ではアルミコーティングされたものが袋の中に入れた時の静電気からの保護効果が一番高いようです。
工具も静電気対策用も売られていますが、普通の工具でもアルミテープを貼るやアルミホイルを巻くなどで静電気対策をする事が可能です。
また、アースがちゃんと接地されているかどうか、簡易的に一度チェックしておいた方が良いかもしれません。
2016/11/19修正
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